ラピッドサイト VPS-01でのインストール
ここでは、ラピッドサイト VPSサービスのうち
VPS-01プランへのSITE PUBLIS ベーシックライセンスの導入手順を説明します。
当ページに掲載しているインストール手順につきましては
2010年8月時点でのラピッドサイト VPS-01プランの環境に準じております。
プランの内容などVPSサービスに関する最新情報につきましては
ラピッドサイトの最新情報をご確認ください。
PostgreSQL7.4のアンインストール
VPS-01プランでは、あらかじめPostgreSQL7.4がインストールされています。
SITE PUBLISのサーバ動作環境は、PostgreSQL8.1.x以降が必要です。
PostgreSQL7.4に依存するRPMパッケージをアンインストールします。
# rpm -e mod_auth_pgsql
# rpm -e perl-DBD-Pg
PostgreSQL7,4をアンインストールします。
PostgreSQL8のインストール
PostgreSQLの公式サイトよりRPMを取得するため、以下の手順を実施します。
PostgreSQLのページ にアクセスし、「Downloads」のリンク をクリックします。
「Binary packages」のリンクの中から、「Linux」 のリンクをクリックします。
「CentOS, Fedora and RHEL Yum Repository」の「PostgreSQL Yum repository」 のリンクをクリックします。
「Wiki」 のリンクをクリックし、「direct download」 のリンクをクリックします。
PostgreSQL8.4をインストールする場合、「8.4」 のリンクをクリックします。
「redhat」 の「rhel-4-i386/」 へ移動します。
以下のRPMをダウンロードします。
postgresql-8.4.4-2PGDG.el4.i386.rpm
postgresql-server-8.4.4-2PGDG.el4.i386.rpm
postgresql-libs-8.4.4-2PGDG.el4.i386.rpm
上記のRPMをFTPユーザのホームディレクトリへアップロードします。
rootにsuして、PostgreSQL8をインストールします。
例) FTPユーザ名が lv00000 の場合
$ su -
# cd /home/lv00000
# rpm -ivh postgresql-*.rpm
warning: postgresql-8.4.4-2PGDG.el4.i386.rpm: V3 DSA signature: NOKEY, key ID e8e345b8
Preparing... ########################################### [100%]
1:postgresql-libs ########################################### [ 33%]
2:postgresql ########################################### [ 67%]
3:postgresql-server ########################################### [100%]
PostgreSQLの初期化
postgresユーザにて、データベースの初期化を実行します。
# su - postgres
$ initdb --no-locale -E UTF8
$ exit
PostgreSQLの起動設定
サーバ起動時に、自動でPostgreSQLが起動するように設定を行います。
PostgreSQLの起動
PostgreSQLを起動します。
PostgreSQLの設定
PostgreSQLの設定を実施します。
ただし、"postgresql.conf"の一部設定につきましては、以下に注意をお願いします。
shared_buffers の設定
初期値から変更しません。
maintenance_work_mem の設定
初期値から変更しません。
max_files_per_process の設定
VPS-01プランでは、システムが使用できるプロセス数の上限が100に制限されています。
PostgreSQLが1プロセスごとに開くファイル数の上限(max_files_per_process)は
初期状態では1000ファイルに設定されていますが、初期状態のままではエラーが発生してしまいます。
max_files_per_processの設定を以下のように変更してください。
変更後、PostgreSQLを再起動します。
PHPの基本設定
PEARライブラリへのインクルードパス設定
include_pathにPEAR.phpが存在するパスを追加します。
include_path = ".:/php/includes"
↓
;include_path = ".:/php/includes"
include_path = ".:/php/includes:/usr/local/php5/lib/php" ← 追加します。
その他の基本設定
PHPの設定 の内容を確認し、設定を行います。
無効化されているPHPモジュールの有効化
SITE PUBLISの動作に必要なPHPモジュールのうち
VPS-01プランで無効化されている一部のPHPモジュールを有効化します。
PHP設定ファイルを開きます。
PHP設定ファイルの中で、コメント化され無効になっているモジュールを有効化します。
※指定モジュール行の先頭のセミコロン(;)を削除します。
extension=spl.so
extension=simplexml.so
extension=dom.so
extension=pdo.so
extension=pdo_pgsql.so
extension=pgsql.so
APCのインストール
ラピッドサイト VPS-01環境では、PHPはソースインストールされているため
peclコマンドを利用して、手動でAPCモジュールのインストールを行う必要があります。
peclコマンドでAPCをインストール
APCモジュールのインストールが成功すると、「Build process completed successfully」のメッセージが表示されます。
# pecl install APC-3.0.19
downloading APC-3.0.19.tgz ...
Starting to download APC-3.0.19.tgz (115,735 bytes)
.........................done: 115,735 bytes
47 source files, building
WARNING: php_bin /usr/local/php5/bin/php appears to have a suffix 5/bin/php, but config variable php_suffix does not match
running: phpize
Configuring for:
PHP Api Version: 20041225
Zend Module Api No: 20060613
Zend Extension Api No: 220060519
Use apxs to set compile flags (if using APC with Apache)? [yes] : <=エンターキーを押下します。
・
・
省略
・
・
Build process completed successfully
Installing '/usr/local/php5/lib/php/extensions/5.2.13/apc.so'
install ok: channel://pecl.php.net/APC-3.0.19
configuration option "php_ini" is not set to php.ini location
You should add "extension=apc.so" to php.ini
PHP設定ファイルを開きます。
APCモジュールを読み込むように設定します。
最終行に以下の記述を追加します。
extension=apc.so
Tidyのインストール
SITE PUBLIS ベーシックライセンスの動作には、TidyおよびPHP-Tidyが必要です。
FedoraProjectのEPELのページ にアクセスし、「EPEL 4: i386」 をクリックします。
以下のRPMをダウンロードします。
tidy-0.99.0-2.20041214.i386.rpm
libtidy-0.99.0-2.20041214.i386.rpm
libtidy-devel-0.99.0-2.20041214.i386.rpm
上記のRPMをFTPユーザのホームディレクトリへアップロードします。
rootにsuして、Tidyをインストールします。
例) FTPユーザ名が lv00000 の場合
$ su -
# cd /home/lv00000
# rpm -ivh tidy-0.99.0-2.20041214.i386.rpm \
> libtidy-0.99.0-2.20041214.i386.rpm \
> libtidy-devel-0.99.0-2.20041214.i386.rpm
warning: tidy-0.99.0-2.20041214.i386.rpm: V3 DSA signature: NOKEY, key ID 217521f6
Preparing... ########################################### [100%]
1:libtidy ########################################### [ 33%]
2:tidy ########################################### [ 67%]
3:libtidy-devel ########################################### [100%]
PHP-Tidyのインストール
ラピッドサイト VPS-01環境では、PHPはソースインストールされているため
手動でPHP-Tidyモジュールをコンパイルし、インストールを行う必要があります。
PHP-Tidyモジュールのソースは、PHP本体のソースコードに含まれています。
VPS-01環境で動作しているPHPと同じバージョンのソースコードを取得する必要があります。
PHPバージョンの確認
VPS-01環境に導入されているPHPのバージョンを確認します。
※以下の例では、PHP 5.2.13 が導入されている場合を示します。
PHP 5.2.13 with Suhosin-Patch 0.9.7 (cli) (built: Apr 13 2010 23:20:01)
Copyright (c) 1997-2009 The PHP Group
Zend Engine v2.2.0, Copyright (c) 1998-2010 Zend Technologies
PHPソースコードの取得
VPS-01環境と同じバージョンのPHPのソースコードをphp.net より取得します。
以下の例では、PHP 5.2.13 のソースコードを /usr/local/src ディレクトリにダウンロードする例を示します。
# wget http://jp2.php.net/get/php-5.2.13.tar.gz/from/jp.php.net/mirror
PHP-Tidyのビルド、インストール
PHPソースファイルを展開し、php-tidyモジュールをビルド、インストールします。
# tar zxvf php-5.2.13.tar.gz
# cd php-5.2.13/ext/tidy/
# phpize
# ./configure
# make
# make install
PHP設定ファイルを開きます。
PHP-Tidyモジュールを読み込むように設定します。
最終行に以下の記述を追加します。
extension=tidy.so
ionCubeローダーのインストール・設定
「ionCubeローダーのインストール」に従って実施します。
以下に設定例を示します。
PHP設定ファイルを開きます。
PHP設定ファイルの最終行に以下の記述を追加します。
※ ioncubeモジュールを /usr/lib/ioncube 以下に配置した場合
設定内容の確認
「with the ionCube PHP Loader」の文字列が表示されていれば、インストール・設定成功です。
# php -i | grep "ionCube"
with the ionCube PHP Loader v3.3.20, Copyright (c) 2002-2010, by ionCube Ltd.
ionCube Loader
PHPコマンドへのシンボリックリンク作成
ラピッドサイト VPS01プランでは、PHPのインストールパスは /usr/local/bin/php となっています。
SITE PUBLISからPHPコマンドへアクセスできるように、以下のようにシンボリックリンクを作成します。
# ln -s /usr/local/bin/php /usr/bin/php
Apacheの設定
「Apacheの設定」に加え、以下を実施してください。
mod_headersモジュールの有効化
Apacheの設定ファイルを開き、mod_headersモジュールをロードするように設定を変更します。
# vi /etc/httpd/conf/httpd.conf
~~
#LoadModule headers_module modules/mod_headers.so
↓↓先頭の#を外します。↓↓
LoadModule headers_module modules/mod_headers.so
変更後、Apacheを再起動します。
# service httpd restart
VPSコントロールパネルとの共存設定
SITE PUBLIS ベーシックライセンスをDocumentRootで運用する場合
SITE PUBLIS をインストール後、ラピッドサイト VPS-01プランで使用できる
コントロールパネルへアクセスできなくなります。
以下の手順を実施することで、再度コントロールパネルへアクセスできるようにします。
SITE PUBLISのインストールユーザになります。
SITE PUBLISのインストールディレクトリにある、.htaccessファイルを変更します。
$ vi publis/htdocs/.htaccess
~省略~
RewriteRule ^rss/ - [L]
RewriteRule ^scripts/ - [L]
RewriteRule ^ControlPanel/ - [L] ← この行を追記します。